石けんに帰ろう

あなたのお肌を優しく洗うのは石けんです

石けんは、お肌にやさしい洗浄剤です。赤ちゃんを授かったお母さんは、沐浴の際石けんを使うように指導されます。では、大人は何で身体を洗っているのでしょうか?ほとんどの場合、合成洗剤(合成界面活性剤を含む洗剤)です。石けんと合成洗剤は、どちらも汚れを落とす洗浄剤として使われますが、似ているようで全く違うものです。合成洗剤が人体や環境に良くないことは様々な研究から明らかになっています。当然大人も石けんで身体を洗った方が、お肌に良いのです。大切なお肌を健康に保つためにも、石けんと合成洗剤についての知識を持つことは重要です。そして、今一度石けんというものを見直して、石けん生活に帰りましょう!

5000年の歴史がある石けん

石けんと人類のおつきあいは、何と今から2000~5000年も前と言われています。木で羊を焼いてしたたり落ちた脂と、木が燃えてできた灰(アルカリ分)が混じって自然に石けんが出来たと言われています。石けんは大ざっぱにいえば「油脂とアルカリ分が混ざったもの」なので、羊の脂とアルカリ分を含む木の灰が混ざったら石けんになった、というわけです。石けんには驚くべき長い歴史があり、その恩恵は計り知れないのです。そしてそれだけの長い歴史の間に人体や環境に悪い影響を与えていないという事実が、石けんの安全性を証明しています。もともと天然由来である石けんは、汚れを落とす役割を終えると簡単に水と二酸化炭素という自然に存在する物質に分解されるのです。万が一石けんを誤飲してしまっても、全く無害です。

あなたのお肌を優しく洗うのは石けんです

石けんは、お肌にやさしい洗浄剤です。赤ちゃんを授かったお母さんは、沐浴の際石けんを使うように指導されます。では、大人は何で身体を洗っているのでしょうか?ほとんどの場合、合成洗剤(合成界面活性剤を含む洗剤)です。石けんと合成洗剤は、どちらも汚れを落とす洗浄剤として使われますが、似ているようで全く違うものです。合成洗剤が人体や環境に良くないことは様々な研究から明らかになっています。当然大人も石けんで身体を洗った方が、お肌に良いのです。大切なお肌を健康に保つためにも、石けんと合成洗剤についての知識を持つことは重要です。そして、今一度石けんというものを見直して、石けん生活に帰りましょう!

合成洗剤ってどんなもの?

合成洗剤の歴史はどうでしょう。1917年、ドイツにおいて最初の合成洗剤AS(アルキル硫酸エステルナトリウム)が開発されました。第一次世界大戦のさなか、食用油が不足したために石けんの代用品として開発されたものでした。ほんの100年ほど前のお話です。そして第二次世界大戦中、動植物油脂の不足を背景に、石油を原料にしたABS(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)という合成洗剤が開発され、戦後アメリカではこのABSにリン酸塩を加え、家庭用の合成洗剤が発売されました。

石けんの代用品が石けんよりも売れた

つまり、高価な動植物製油脂原料を使う石けんの代替品として開発されたのが合成洗剤です。この合成洗剤は、石けんのように自然環境下で作ることが出来ず、高温高圧環境下で製造されます。そのため合成洗剤は簡単に分解せず、長期間人体や環境に影響を及ぼすのです。日本では1950年(昭和25年)、アメリカからABSが輸入され、これを原料に合成洗剤が生産されました。電気洗濯機の普及とテレビコマーシャルの効果で普及し始め、ついに1963年(昭和38年)、合成洗剤の生産量は石けんを上回りました。メーカーにしてみれば、原料が安く短時間で製造できる合成洗剤は大きな利益を生む商品となります。多くの会社が競うように合成洗剤の製造を拡大していったのも仕方のないことだと言えるでしょう。

合成洗剤の問題点

合成洗剤は販売直後から環境汚染や皮膚障害などの問題が起こりました。環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の原因物質と疑われているものもあります。合成洗剤を誤飲して死亡するというショッキングな事件も実際に起こっています。こうした事実があるにもかかわらず、どうして未だに合成洗剤の方が売れているのでしょうか。いろいろな理由があると思いますが、ひとつは安価な原料で作ることができる合成洗剤が大きな利益を生むため、メーカーがこぞって広告費をつぎ込んで良いイメージを常に消費者に植え付け続けているからでしょう。 もうひとつは、私たち消費者がこれらの事実を知らないということが言えると思います。

かしこく凛とした消費者に

合成洗剤について知ろうとする時、ややこしい言葉がたくさん出てきて、頭が混乱するかもしれません。また表示についての法律も、消費者ではなくメーカー寄りの内容になっているのが実情です。知ることは非常に大切です。ましてや毎日自分の大切なお肌に触れるものです。原料がどんなものかわからないのに、イメージだけで使い続けているものはありませんか。きちんと知って、より良い商品を選択しましょう!

ずいぶんと偉そうに書いた文章で恐縮ですが、これはオラン・ク・オランを立ち上げた当時に私が「石けん回帰」を呼びかけるつもりで書いたコラムです。本当の意味での石けんをもっと多くの人に知って頂きたい一心で書きました。合成洗剤と石けんについて興味がありましたら、最寄りの図書館などでもっと詳しい本が置いてあると思います。石けんというキーワードで、調べてみてください。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

オラン・ク・オラン 橋本健一

雑貨石けんではなく、化粧石けんだから安心

石けんには化粧石けんと雑貨石けんの2種類があります。手作りで販売されている石けんの多くは無認可の雑貨石けんです。これは人体には使用できない「洗濯石けん」「食器用洗剤」として区分されています。 オラン・ク・オランの石けんは、薬事法に適合し大阪府より認可を受けた化粧石けんですから、安心してお肌に使用していただけます。化粧石けんは、責任者が薬学又は化学専門の課程を修了し専門的な知識を有することや、貯蔵に適した保管場所が必要など厳しい条件がございます。大切なお肌に使うものですから、化粧品としての認定を受けた安心できるものを使用してください。